「この曲なんだっけ?」
久しぶりにKinKi Kidsの曲を聴いていて、
ふとそんな気持ちになった日がありました。
イントロが流れた瞬間、胸がきゅっとなる。
あのときの景色がぼんやり浮かぶ。
でも、曲名だけがどうしても出てこない。
それでも──
その曲は、確かに私の中で生きている。
当時の私は、何かに悩んでいたのかもしれないし、
ただ誰かに優しくされたかったのかもしれない。
そんなとき、ふたりの声がそっと寄り添ってくれていた。
歌詞の意味も、メロディの温度も、
なぜかあのときの“私だけに”届いていたように思えた。
思い出の中には、たぶん
「“好き”だった気持ち」よりも、
「“支えてもらった”記憶」がたくさんある。
歌詞も全部は思い出せない。
でも、あのころの空気や、心のざわめきだけは
しっかり覚えてる。
KinKi Kidsの曲って、そんなふうに
“生きた時間の中に溶け込んでる”んだと思う。
日常の一部になっていて、
うまく言葉にはできないけど、
ふとしたときに心の奥から、そっと浮かんでくる。
それがどんな曲だったか、きっとまたいつか思い出せる。
でももし思い出せなかったとしても、
その歌がくれた優しさは、ずっと消えないままだと思う。
母になった今、
あの曲の名前はまだ出てこないけど、
もしかしたら、息子と一緒に音楽を聴いてる中で
ふと再会できる日がくるかもしれない。
そのときはきっと、「おかえり」って
笑って迎えてあげたいな。
☁️今日のひとこと
思い出せなくても、覚えてる。ふたりのうたがくれた心の記憶。