お風呂あがりの時間って、どうしてあんなにドタバタしてしまうんでしょう。
1日がんばって疲れている時間帯なのに、子どもはまだまだ元気いっぱい。ママはなるべくスムーズに体をふいて、パジャマを着せて…と思っているけれど、現実はなかなかうまくいきません。
うちの子も例外ではなく、お風呂からあがったあと、体をふかせてくれずに走り回ったり、脱衣所でゴロゴロしたり。しかも冬場は寒いから、こちらも焦って「早く体ふこう!」「風邪ひいちゃうよ!」とつい声が強くなってしまうこともありました。
ある日、そんな私の焦りが少し顔に出てしまったのか、子どももムスッとしていて、ちょっとした小競り合いに。
これじゃあいけない、もっと楽しくできないかな…と思っていたとき、ふと手に持っていたバスタオルを頭からかぶって、思いつきで言ってみたんです。
「バスタオルおばけ〜!!」
すると、それまで不機嫌だった子が一瞬「……!?」という顔をして、
次の瞬間には「きゃーーー!」と笑いながら私に抱きついてきました。
「ママが、おばけになっちゃった〜!」
「こわい〜!でも、たのしー!!」
その日以来、「バスタオルおばけ」は我が家のお風呂あがりの定番になりました。
「今日はおばけ来るかな?」「どんなおばけかな?」と楽しみにしてくれて、体をふくのも、パジャマを着るのも、とってもスムーズ。むしろ「おばけさん、パジャマも着せて〜」なんてお願いされるくらいです。
そして昨日のこと。今度は子どものほうから笑わせてくれました。
おむつを頭にかぶり、腰から下にバスタオルをくるりと巻いて、ポーズを決めながら、
「みて〜!コックさんだよ〜!」とドヤ顔で登場🍳
もう、私、お腹よじれるくらい笑ってしまいました。
バスタオルはまるでシェフのエプロンみたいで、たしかに“コックさん”に見えるからすごい。
子どもって、どうしてこんなに発想が自由でおもしろいんでしょう。
思えば、こちらが「ちゃんとさせよう」「風邪をひかせないように」と思えば思うほど、声も表情もキツくなってしまっていた気がします。
でも、バスタオルひとつで笑ってくれるなんて…子どもって、ほんとうに、あそびの天才ですね。
「おふろあがり=たのしい時間」になったことで、夜の過ごし方がぐんとラクになりました。
きっとこれは、子どもにとってだけじゃなく、ママの心にとっても大きな変化だったなと思います。
今夜も「バスタオルおばけ、くる〜?」とニコニコでお風呂から出てくるわが子。
そして私も、バスタオルを手にしながら思います。
きっと今日もどこかで、「コックさん」が出てくるかもね☺️
子育てって、大変なことも多いけれど、こういう一瞬一瞬があるから、やさしい気持ちになれるんだなあと実感する毎日です。