専業主婦として毎日家族と過ごす中で、ささやかな出来事が心を温めてくれることがあります。忙しさや疲れで気持ちが沈みがちな時でも、家族の何気ない優しさや感謝の言葉が、その日を特別なものに変えてくれる――そんな瞬間を、私は息子との日々の中でたくさん経験しています。
今回は、私自身が感じた「感謝の大切さ」について、少しお話しさせてください。
息子が教えてくれる「感謝の形」
ある日、私は息子に「料理が下手なママでごめんね」と、冗談交じりに言ったことがありました。すると息子は、真剣な顔でこう言ってくれたんです。
「そんなことないよ、上手だよ!美味しいよ!」
この一言に、どれだけ心が救われたか分かりません。家族のために作るご飯は、時には失敗することもあるけれど、それでも家族が笑顔で食べてくれるだけで十分だと感じました。
また、別の日には、体調を崩して外出できなくなったことがありました。その時も息子は私を庇うように、夫にこう言ってくれたのです。
「ママは疲れて眠いんだよ。昨日神社に行ったから疲れてるんだよ。寝かせてあげようよ!」
まだ幼い息子ですが、こうして私の気持ちや体調を思いやってくれる姿に、感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
感謝を返せる喜び
その後、体調が回復して外出できるようになり、私は一人でバスに乗り、夫と息子と井の頭公園で合流しました。帰り際、再びバスに乗った私を見送るため、夫と息子がバス停まで来てくれました。2人は自転車置き場遠いのに送ってくれました。(私は結構方向音痴)
バスが出発してしばらくすると、どこからか息子の大きな声が聞こえてきました。
「あーちゃーん!あーちゃーん!」
もう自転車置き場に行ったと思ってたら、見守ってくれていたのです。
外を見ると、夫と息子が手を振りながら私を追いかけてきてくれていました。その光景に、心がじんわりと温かくなり、「こんなに思いやりのある家族と一緒にいられること」に感謝せずにはいられませんでした。
感謝の輪が家庭を温かくする
こうした日常の中の出来事が、感謝の大切さを改めて教えてくれます。感謝は、一方通行ではありません。誰かに感謝を伝えることで、その思いは相手に伝わり、やがてまた自分に返ってくるものです。
息子や夫が私に優しさを向けてくれるように、私も彼らに感謝を伝え続けたいと思っています。そして、そうした感謝の輪が、家庭をより温かく、居心地の良い場所にしてくれるのだと感じます。
今日から始める感謝の言葉
感謝を伝えるのに特別なことは必要ありません。「ありがとう」「助かったよ」といった簡単な言葉で十分です。特に家族のように身近な存在ほど、感謝を伝える機会を意識して増やしてみましょう。
忙しい日々の中でも、感謝を伝えることは、きっと家庭を明るくしてくれるはずです。今日は、あなたが誰に「ありがとう」と伝えたいですか?ぜひ、その気持ちを言葉にしてみてください。